去年やおととしと別段色合いを違えることなく、過ぎ行くのが早かったのか否かも判然としないまま今年も終盤を迎えて、相変わらず変化を欠いた毎日に無聊をかこっているところへ、2008年に刊行された本のうち、優れてもっと読まれたい書の5冊を推薦せよとの仰せ、見識を疑われぬよう襟を正そうにも如何せん、棚へ直行したままの本が幅を利かせるばかり、手付かずの本を推すほどに神経は太からず、ならばと慌てて読もうにも由無し事にかまけて昨日も今日も明日明後日へと雪崩れを打ってあっという間の時間切れ。辛うじて3冊を挙げてはみた。順位に大した意味はない。挙げられた3冊の、いずれもが新宿と深く結ばれているようなのも、酔客相手の商いを新宿に営んでいるからというわけではない。ジュンク堂新宿店とももちろん関係がない。新宿が好きなのかどうかも、考えるほどにいよいよもってわからない。