~一頭のアメリカン・ピット・ブル・テリアという犬がひとりのやくざの人生を変えた~
アメリカン・ピット・ブル・テリアは通称「ピットブル」。
顎が強く、飼い主にとても忠実なため、アメリカのアンダーグラウンドでは格好の賭け事である「闘犬」としての長い歴史を持った犬種です。
ですから、日本でも凶暴な犬種と言うイメージがとても強い。
やくざの親分が“タッズ”という一頭のピットブルと出会い、極道の世界から足を洗い、闘犬種=凶暴というイメージを払拭し家庭犬としての普及に努力し続けた13年間。
さらに、犬種に関係なく毎日保健所などで殺処分されている動物の保護施設建設を目指して活動を始めた「命どぅ宝」(沖縄の言葉で“ぬちどぅたから”命こそ何ものにもかえがたい宝物という意味)。
その元親分を支え続けている女房が綴ったエッセイ。真の優しさ、人間愛・動物愛を描いた感動のノン・フィクション。