はぶらし
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著
近藤史恵
[ミステリー]
国内
2012.09 版型:単行本 ISBN:4344022416
価格:1,575円(税込)
脚本家の鈴音は高校時代の友達・水絵と突然再会した。子連れの水絵は離婚して、リストラに遭ったことを打ち明け、1週間だけ泊めて欲しいと泣きつく。鈴音は戸惑いながらも受け入れた。だが、一緒に暮らし始めると、生活習慣の違いもあり、鈴音と水絵の関係が段々とギクシャクしてくる。マンションの鍵が壊されたり、鈴音が原因不明の体調不良を起こしたり、不審な出来事も次々と起こる。水絵の就職先はなかなか決まらない。約束の1週間を迎えようとしたとき、水絵の子供が高熱を出した。水絵は鈴音に居候を続けさせて欲しいと訴えるのだが……。人は人にどれほど優しくなれるのか。救いの手を差し伸べるのは善意からか、それとも偽善か。揺れる心が生む傑作ミステリー!
おすすめ本書評
- 『はぶらし』近藤史恵
――人に優しくするのは、ドラマほど簡単じゃない――
帯に書かれたキャッチコピー、まさにその通りなのが近藤史恵の新刊『はぶらし』だ。困っている人に親切にしてあげたいと思うのは人情だろう。しかし、それが現実となったらどこまで優しく出来るだろうか。
日向郁
2013/02/18掲載
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