道化師と内気な花嫁
-
-
著
エリザベス・ホワイト
原書房
/ライムブックス
[ロマンス]
[小説]
海外
2011.12 版型:文庫 ISBN:4562044233
価格:950円(税込)
「代わりにわたしと結婚してください」結婚式当日にまたもや婚約破棄され、意気消沈していた子爵ジャスパーに、名家の令嬢メリサンドが結婚を申し出た。あまりに唐突で驚かれたが、内気な彼女自身も普段では考えられない発言をしてしまったことに驚いていた。しかし5年前のあるパーティで、陽気な子爵がじつは心にただならぬ傷を負って苦悩している姿を目撃して以来、ずっと彼に想いを寄せていたのだ。そんなことはつゆ知らず、彼女の大胆さに感服したジャスパーは申し出を受け入れた。晴れて妻となったメリサンドだったが熱い想いを素直に示すことができず、忙しい夫とはすれ違うばかり。そんなある日、ジャスパーは自分の落とした何でもない服のボタンを、妻が宝物のように大切にしまいこんでいることを知って…。『ひめごとは貴婦人の香り』続編登場!センシュアルなおとぎ話の世界へ―。
おすすめ本書評
- 胸だけ見ててもモテ期はこない
モテ期は人生に3回訪れるそうだ。3という数字がロマンス小説界にもあてはまるのかはさておき、ここにもその到来を待ち望む男子たちがいる。今回は彼らと共にモテ期を引き寄せる術を学んでみよう。
『道化師と内気な花嫁』の子爵、ジャスパーもモテ期を待つ男だ。物語は彼が婚約破棄されるところから始まる。ショックを受けている彼の前に一人の女性が現れる。見覚えはあるものの名前も素性も知らない。メリサンドと名乗るその女性は突然ジャスパーにプロポーズする。子爵という立場上、結婚相手を探していた彼は驚きつつも結婚に同意する。周囲に祝福されて新生活を始める2人。しかしジャスパーは軍人時代に自分の部隊を全滅させた裏切り者を探すことに没頭し、妻との心はすれ違うばかりだった。
長坂陽子
2011/01/17掲載
>>書評を読む
Internet Explorerをご利用の場合はバージョン6以上でご覧ください。