もぎりよ今夜も有難う
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著
片桐はいり
キネマ旬報社
[随筆・エッセイ]
[映画]
国内
2010.07 版型:四六判 ISBN:487376341X
価格:1,680円(税込)
『わたしのマトカ』『グアテマラの弟』につづく、片桐はいり最新エッセイ
銀座の映画館、そこでかつて“もぎり”として活躍した俳優・片桐はいりの、『キネマ旬報』での人気エッセイに加筆、番外編も収録した書籍、ついに発売!
若きもぎり嬢だった当時の追憶、1980年代から現在のシネコンに至るまで、
今も変わらぬ映画への想い、そして映画館への想いを、
映画専門雑誌『キネマ旬報』にて、4年余りにわたりあますことなく書き綴った連載
『もぎりよ今夜も有難う』の待望の書籍化!!
2009年第82回キネマ旬報ベスト・テン「読者賞」を受賞。
おすすめ本書評
- アラガキさんが棲みついた。
旅の本、だと思った。著者の片桐はいりさんはこの本で、2010年に生きている読者の暮らしのちょっと横、
あるいは昔のほうへカメラを移動させ、そこに映った景色を見せてくれる。そこでは便利よりも不便が、日常
よりも祝祭がいくらか勝っているようだ。いまは失われたもの、失われつつあるもの、でも、一工夫すればも
しかして再現可能で、だからノスタルジーばかりで話が終わらないもの、そうした事柄の一つひとつを慈しむ
ように見つめている。日々の中にはなかなか見つけにくいものだから、見つけるためにはどうしたって旅に出
ることになる。空間を移動し、時間を遡り、時に時間移動と空間移動がピッタリ重なりもして、そして行く先
はいつだって映画館だ――
北條一浩
2010/11/26掲載
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