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殺人にうってつけの日

ミステリーは言えないことが多すぎるけれど、これぐらい面白ければ、文句ないでしょ? という一冊です。

ブライアン・フリーマントル二宮磬
新潮社新潮文庫ミステリー] 海外
2007.11  版型:文庫
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レビュワー/小玉節郎

フリーマントル、とくれば「読まないわけにはいかない」。そういう作家です。カバーのどこにも、シリーズであることが書いてなくて、単発ものだとわかった。
それにしても、読みたくなるようなタイトルだ。これは訳した人か、内容を把握して書名を考えた人のヒット。原題は、この雰囲気を持っていない。
さて。

元CIAの、非常に優秀だった情報部員が20年の刑を5年短縮されて、仮釈放される。15年間刑務所で過ごしている間ずっと「出たらあいつを殺す」と思い続けて来た相手がいる。体がなまらないように、房の中でできる運動を休むことなく続けてきたので引き締まった体である。早く釈放してもらえるように、表面的には模範囚として行動してきた。

元KGBのかなり優秀だった情報部員がいる。アメリカで活動しているうちに女性と知り合い、彼女と別れたくないこともあり、また、モスクワに呼び返されると次にアメリカに戻れないかも知れず、亡命を決意した。
その亡命の「おみやげ」として、自分がCIAの情報部員をコントロールし、アメリカの情報をたっぷりと入手していたことと、そのコントロールしていた人物が誰かを告白した。
コントロールしていた相手は、上の元CIA情報部員である。その情報部員がモスクワにいるときに弱みを掴む、というか罠にはめて、言うことを聞かせるようにしてしまった。それがアメリカに移動しても続いた。

元CIAは、アメリカの国家機密をモスクワに渡していた罪を問われて、20年の実刑を食らったのだ。そのことを知らせるのが元KGBのアメリカ政府へのおみやげだった。しかも、アメリカで知り合い、別れられなくなった女性は、その元CIAの妻だった女性である。
もう、大変なことになりそうな状況をつくるのが巧いから、たまらんのです。

元KGBが亡命すれば、当然KGBに狙われるので、アメリカ国家による証人保護プログラムが組まれて、元KGBとその妻はそれまでとまったく違った人間になりすまし、アメリカのどこかで人付き合いも少なく、静かに、仕事を持って暮らしている。
おだやかな暮らしが、15年間続いていた。

気の利かないCIAの若い部員が、「20年の刑を短縮されて、あの男が刑務所を出ます」という報告を、静かに暮らしている夫婦にもたらす。
15年間「あいつ」のことを考えずに暮らしてこられたというのに、急に不安、恐怖が襲いかかる。二人とも、あいつは絶対復讐にやってくる、と思う。CIA情報部員として身につけたさまざまな技術を使い確実に殺しに来るだろうと、予想する。
そうは思うけれど、旦那の元KGBは、このアメリカで自分たちを探すこと自体が大変なんだから見つからないさ、という思いが強い。妻は、あのしつこい男・異常な凶暴性を持つ男が自分たちを探し出して襲ってくるのは時間の問題と、恐怖を募らせる。

このあたりがフリーマントルのうまいところだ、この本を読んでいると…
かなりな悪人ではあるけれど、元CIAの男が、15年の社会的空白に順応しつつ、刑務所でプロから教わったコンピュータのハッキング技術などを駆使して、情報を集めて「あの二人」の居所を探す手順がなかなかなもので、つい気が入る。
同時に、今は元KGBの妻になっている女性が、自分を虐待した男の「頭の回転の良さと残虐性」を考えると、間違いなく自分たちを見つけて襲う、という確信から日々恐怖が高まっていく。この心の動揺が実によくわかって、つい気が入る。
その妻の「恐怖」は思い過ごしだとは思うものの、襲ってくる前提で対策をしてもいいだろうと、ゆっくり防御の態勢を整えていく元KGB。自分自身も、優秀な情報部員だったし訓練を受けていたのだからと、昔取った杵柄というのを徐々に発揮し始める、これにも気が入る。
そうした書き方が、うまいんだ。三人三様の思いにとらわれているのが読者にわかり、その誰にも思いが行ってしまうように書かれている。

主人公が汚れなき「正義の人」で、その人の側に立って悪を懲らしめていくのではなく、それぞれにすねに傷を持つ人間同士が「復讐心と恐怖心」にさいなまれる。

「夫婦」に、子供がいることを発見した元CIAは、小躍りせんばかりに「二人に苦しみを味わわせる」材料の発見を喜ぶ。ミステリーで、何が悲劇といって、子供が犯罪の的にされることで、そういう子供の悲劇がないと「甘いミステリーだ」と思うものの、子供が狙われると、人間は想像の中でこうまで残虐になれるものなんだ、と感心したりもする。
まったく、読者は勝手である。

元CIAは、自分の犯行を隠すために色々と手を打っておかなければいけないことがあり、それを淡々とこなしていく。アリバイ工作、武器の入手、保釈の保証人への報告など、「殺人」の準備が整っていく。
元KGBと妻は、静かに暮らしていたのだが、仕事がうまくいって、特に妻が地元マスコミのみならず、全国版のテレビニュースに顔が出るようなことになって、「見られたら、住んでいるところが知られてしまう!」と心配しなければならなくなったりする。

こうして、元CIAと元KGBの距離が縮まって行く。

著者は、誰に不幸をもたらすつもりか? 読者の私は、どういう結末だったら「楽しい読後感」に浸れるか、私の思いは著者にどう裏切られるか? ううう、と思いながら最後のページに向かって読み走った。

おすすめ本書評・紹介書籍

殺人にうってつけの日
ブライアン・フリーマントル 二宮磬
新潮社新潮文庫ミステリー] 海外
2007.11  版型:文庫
価格:860円(税込)
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