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クォンタム・ファミリーズ

作者名を度外視しても面白い、パラレルワールドSFの力作

酒井貞道 Friday新刊チェック 2010/1/15
東浩紀
新潮社SF・ホラー] 国内
2009.12  版型:B6
>>書籍情報のページへ
レビュワー/酒井貞道

言うまでもなく、作者の東浩紀は極めて著名な批評家であり、エンターテインメント分野にも造詣が深い。その東浩紀が初めて小説を書いたとなれば、どんなに難しい話かと、腰が引けるのが人情というものだろう。しかしあにはからんや、『クォンタム・ファミリーズ』は作者自身が折に触れて語るように、エンターテインメント小説としてもストレートに読める。

2007年、小説家の葦船往人は、2035年からのメールを受け取る。文章が混乱しているそのメールの発信者は、自らを、往人と妻・友梨花の間に2005年に生まれた「娘」と名乗った。しかし往人と友梨花の間には娘などいなかった。
一方2035年、葦船往人と友梨花の間に生まれた風子は、大幅に価格低下した量子回路を経由して、2007年にテロに巻き込まれて死ぬことになる父・往人に「娘」としてメールを出す。その往人が、自分の属す世界にいた父ではなく、並行世界にいる往人であることを理解しつつ……。そんな風子のもとに、いないはずの「弟」理樹が訪ねて来る。

本書はパラレルワールドSFであり、示される世界観の大枠は、以下のようなものだ。
ある世界で、量子回路を利用したウェブを経由し、並行世界に情報を送ることが可能になった。その情報は越境時にノイズにまみれたり歪んだりして、送った先の住人には理解しがたいものに変容することもしばしばであったが、それでもなおこのやり取りを通して並行世界は互いに影響を及ぼし合う。
それぞれの世界は、社会情勢や技術水準がやや異なるものの、市民生活そのものに大きな差はない。ただし、登場人物個々人の境遇は世界ごとにかなり違っている。たとえば往人は、物語冒頭で示される世界では2007年にテロリストとして逮捕されるが、他の世界では同じテロの被害者に回る。社会的な成功度合いもかなり異なっていて、勝ち組/負け組の振れ幅は大きい。なお全ての並行世界を合わせても計算子が有限だと設定されており、並行世界は無数には存在できない。新たな並行世界が一つ生まれたら別の並行世界が消滅するということになっている。
そしてストーリーは、葦船家の一部メンバーが、他の並行世界に干渉し、崩壊しバラバラになりつつある家族をつなぎとめるようと企図する方向に進む。

どの並行世界でも社会は(2010年の現在と比べても)荒れている。量子コンピューターを実用化する技術を持つに至ってもなお、人間社会は様々な問題を生み出し、そしてそれを全く解決できないでいる。テロリズム――9.11以降を生きる我々を呪縛する事象であることは、言うまでもない――がクローズアップされるのも特徴と言えるだろう。さらに、今をときめく村上春樹の諸作に対する分析的な言及もあって、作品に批評的背景があることは明らかである。社会に言及するばするほど、寂寞たる雰囲気が支配的になるのはとても興味深い。

小説作法としての最大の特色は、シークエンスで勝負しようとしていない点であろう。話の展開や人物の心理・意図がほとんど全て、地の文または科白で懇切丁寧に説明されており、登場人物の行動や、情景の雰囲気に何かを託すといったことはほとんどない。このため、漫然と読んでいても、作品・テキストの構成要素をしっかり把握できるようになっている。それは即ち、作品を「解釈」するためのヒントを全て作者から明示されているということに他ならない。

というわけで、並べられたテキストを批評的に読解して創作意図を検証するのが、恐らくは本書の真っ当な読み方となるだろう。しかし一方で、先ほど述べたように、ストレートに娯楽小説として(も)楽しめるように書かれたことは、ちゃんと評価せねばならない。量子論と並行世界を束ねるSFとしてのアイデアはうまくまとまっているし、プロットは確固たるもの、ストーリーも起承転結が明快である。作品の雰囲気はやや陰気ではあるが、読みやすい(蛇足ながら、この点で、多くの作品が陽性だが読みにくい円城塔とは対照的である)。
何より、登場人物の想いが強く胸に響く。繰り広げられる家庭ドラマは、懸命で切実なものだ。彼らは思惑こそ一致しないし、社会や世界に大した期待もかけていないが、各人なりに「せめて」家族に対しては何かを為そうとひたむきに頑張っている。その姿に打たれない人がいるだろうか? 東浩紀は極めてヴィヴィッドに情感を打ち出しており、そこに「批評家らしい」醒めた表情は伺えない。むしろ、本書はとても熱い小説である。

『クォンタム・ファミリーズ』を捉まえて「難しいことは一切考えなくてもいい」と言うのは、失礼の極みであるばかりか単なる逃げである。しかし量子の海と並行世界をまたぐとはいえ、ストーリーラインは本質的に葦船一家のホームドラマであり、登場人物に感情移入して読むことが可能だ。その上で、各要素とテーマをいかに分析し消化する――そうする価値は間違いなくある――のは、本書をストレートに味わった後でやればいいと考える。
評価は☆☆☆☆☆。傑作です。

とてもおすすめ ☆☆☆☆☆
おすすめ ☆☆☆☆
まあまあ ☆☆☆
あまりおすすめできない ☆☆
これは困った

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東浩紀
新潮社SF・ホラー] 国内
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