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巡礼

「ゴミ」と「ゴミでないもの」の区別がつかなくなった
「ゴミ箱になった男」

橋本治
新潮社小説] 国内
2009.08  版型:B6
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レビュワー/堀和世

散歩がてらいつものように最寄り駅の南口商店街にあるH書店をのぞくと、いつものように品ぞろえは乏しかった。散歩と割り切れば腹も立たない。滞在時間2分でH書店を出て、最近できたたこ焼き屋でおやつを買って帰ることにした。幅約4メートルの、広すぎず狭すぎない通りに面した定食屋Fの戸が引き開けられていて、店の高いところに置かれたテレビのニュース映像が目に入った。

大勢の人が長い列を作り、配られたものをおいしそうにほおばっている。ホームレスのための炊き出しだと私は直感した。2009年8月末に発表された7月の完全失業率は5・7%と過去最悪を記録したのだ。冬の寒さもつらいが、昨今の残暑もまた宿なしの身にはこたえることだろう。

が、違った。秋口にあちこちでよくある「サンマ祭り」の一風景だった。漁港直送の新鮮な生サンマの焼いたのがタダで食べられるとあって、長蛇の列に並ぶ顔にも屈託がない。私は2008年暮れに騒がれた「派遣切り」を思い出す。会社の寮を追い出された非正規労働者が「年越し派遣村」の炊き出しに並ぶ姿に、テレビのコメンテーターなどは「なぜ貯金をしておかなかったのか」と彼らの心がけを責めた。「(派遣切りに遭った労働者だけでなく)もともとホームレスだった人も(列に)交じっているんじゃないか」と、炊き出しに並ぶのにも資格がいるようなことを言い、ホームレスを乞食扱いした。

サンマ祭りの列にホームレスが並んだら、あっち行けと怒る人はいるものだろうか、とふと思う。幸いに2009年の秋はサンマが豊漁で、値段は1尾50~60円程度で安定している。それを食べるのに、わざわざ行列を作る気持ちが私には分からない。もし私がテレビのコメンテーターだったら「そんなにサンマが食べたければ、定食屋Fで『焼き秋刀魚定食650円』を食え」と言うところだ。

ところでサンマといえば、私の職場の同僚(30代後半)がこんなことを言っていた。「ええ、サンマは手ごろなのでよく食卓に上っていました。子どもは半分ずつ、おやじには尾頭付き(笑)が載るんですが、おやじがすごくサンマを食べるのが上手なんです。中骨でつながった頭としっぽしか皿に残らない。僕たちはいくら頑張ってもおやじのようにはきれいに食べられない。で、あるとき気づいたんです。『おやじは骨まで食べている』。サンマは小骨があるでしょう、あれをよけようとするから汚くなる。初めから小骨も一緒にガシガシ食べちゃえばいいんです」

同僚は「骨は食べないもの、という先入観にとらわれていたんですね、僕は」と達観したかのような表情で遠くを見たりするから少し気味が悪いのだが、確かに言っていることは分かる。サンマの細い腹骨をいちいち取り除くさまは傍から見ても粋ではないし、何よりも「サンマ、ご飯、サンマ、ご飯……」と4気筒エンジンのピストン運動のように一気呵成にかき込んでこそβ‐エンドルフィンが脳内に大量分泌され、「ああ、うまい」と感じるのだから、悠長に小骨なんか取っているひまはない。開きにしたサンマなら、うまく焼けば腹骨も香ばしく食べられるものだ。

私は天ぷらそばに載ってくる海老天の、つゆの染みたしっぽを最後に食べるのがたいへん好きだが、「海老の天ぷらのしっぽを食べるのは下品だ」と言う人がいる。しかし、そもそも海老は人間の食べ物になるために進化してきたわけではないのだから、「身は食べるところだが、しっぽはそうではない」と人間が決めるのはひどくおかしい。上品とか下品と言うのなら、すべて「下品」であろう。

サンマの骨も同じことで、わたの苦さと腹骨のトゲトゲも全部ひっくるめてサンマの味だと言えば言えるし、それでもやはり小骨が舌に触るのがいやだという人はよければよい。他人が決めることではない。しかし、私たちは往々にして「骨」というだけで食べないもの、食べられないものと決め付ける。骨をいちいちよける小賢しさが、サンマを最もおいしく食べる機会を失わせている。

そう考えると、世の中にはたくさんの「サンマの骨」がある。はなから相手にしないもの、関係がないものとして区別され、誰かが引いた線の「あっち側」に置かれてしまったもの。しかし、目を凝らせば凝らすほど、境界線はぼやけて見えなくなる。例えば正社員と非正規社員。正社員は「明日から来なくていいよ」と高飛車にも平気で非正規社員にクビを通告するが、その身分は時給換算すれば非正規社員より賃金が低くなるくらいの長時間労働で維持されているに過ぎない。

また例えば、サンマ祭りに参加する家族連れと炊き出しに並ぶホームレス。昼食の焼き魚定食に650円也を払うのが苦にならない人が、買えば1匹50~60円のサンマのサービスにどっと群がる。その様子はテレビに言わせれば「季節の風物詩」であり、炊き出しに今日の命をつなぐ元派遣労働者に投げつけられる言葉は「自己責任」である。確かに境界線はあるのだ。だが、なぜ線が「そこ」に引かれているのか、誰も説明できない。

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