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『天地明察』冲方丁

天命は、最高の勝負(ゲーム)。
戦国時代の終わりを告げる「大和暦」―― 20年に及ぶ大事業は、ひとりの碁打ちによってなされた。

【内容】

江戸、四代将軍家綱の御代。戦国期の流血と混迷が未だ大きな傷として記憶されているこの時代に、ある「プロジェクト」が立ちあがった。 即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること。武家と公家、士と農、そして天と地を強靱な絆で結ぶこの計画は、そのまま文治国家として日本が変革を遂げる象徴でもあった。
実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれながら安穏の日々に倦み、和算に生き甲斐を見いだすこの青年に時の老中・酒井雅楽頭が目をつけた。「お主、退屈でない勝負が望みか?」 
日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描いた新境地。時代小説家・冲方丁誕生の凱歌がここに上がる!


絶賛の声続々! 早くも読書界沸騰!

森村誠一氏(作家)
「日本文化に刻んだ時間の印形。前代未聞のテーマを制した超弩級の作品」

梅沢由香里氏(囲碁棋士)
「面白くて一気に読みました。全ての情景が目に浮かぶようでした。」

佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)
「渋川春海、関孝和など江戸時代の優れた知性が見事に描かれている。彼らに思いきり働く場が与えられていたこの時代がうらやましい」

渡部潤一氏(天文学者)
「我々、日本の天文学者の祖たる渋川春海を、いきいきと現代に蘇らせた本書に
感謝感激。まるで渋川が乗りうつったような、この才能ある書き手を絶賛したい」

内田樹氏(神戸女学院大学教授)
「とても面白く読んだ。あたらしい文学的な潮流の予兆を感じる」

瀧井朝世氏(ライター)
「実直・素直な渋川春海が愛らしい!苦労したって挫折したってめげない算術オタクに惚れました」

 

『天地明察』
著 冲方 丁 2009年11月30日発売
定価 1980円(税込) 四六判 480頁 角川書店

【著】冲方 丁(うぶかた・とう)

[公式HP]http://www.kh.rim.or.jp/~tow/

幼少期 父の仕事の関係でシンガポール、ネパールに在住し、異文化の混沌に触れながら成長。14歳で帰国後、コミック・ゲームなど日本最先端メディアの洗礼を受けた。

1996年 早稲田大学在学中に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞・金賞を受賞しデビュー

1997年 ゲーム制作者としてデビュー。以後『カルドセプトサーガ』など先鋭的なゲーム開発に多数関わる。

2000年 角川書店より受けた2冊目の書き下ろし依頼に対し、当初予定の10倍ボリュームで原稿を送り担当者を驚愕させる。驚異的に緻密な世界設定のもと、哲学的ともいえる思考を持った登場人物たちが闘いを繰り広げるこの作品は後日『ばいばい、アース』上下(現在角川文庫・全4巻)として刊行された。

2001年 『ピルグリム・イェーガー』でコミック原作者デビュー

2003年 小説『マルドゥック・スクランブル』にて日本SF大賞受賞。『蒼穹のファフナー』にてアニメ制作デビュー

2006年 小説・アニメ・マンガ『シュヴァリエ』制作。複数メディアを横断するクリエーターとして地位を確立する。    
小説『シュピーゲル・シリーズ』スタート 富士見ファンタジア・角川スニーカーの2レーベルに渡り、相互補完的なストーリーを繰り広げるという、小説界で初の試みに挑戦し、話題となる。

2007年 小説誌『野性時代』に提出した中編が、あまりの内容の濃さに編集部で論争を呼び、長編としてバージョンアップ・スタートすることに決定。この作品が、初の一般向け時代小説『天地明察』となった。


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『天地明察』については、書評をおさめていますので、ぜひお楽しみください。
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