書評の楽しみを考える Book Japan

癒しカフェ、オープンエアのお店、和カフェとご紹介してきた素敵な読書カフェめぐり・銀座編も、ひとまず今回で最終回。最後はスタンダードに、コーヒーにこだわったお店をご紹介します。銀座で美味しいコーヒーを飲めるお店はたくさんありますが、ブックジャパン編集部では読書カフェとして「然林庵（以前その節ぜんりんあん） 銀座店」がオススメ！ナチュラルテイストあふれる店内で、お気に入りの本を片手に、一杯ずつネルドリップしたコーヒーをゆったり…。きっと優雅な読書タイムを過ごせることでしょう。

銀座線・丸ノ内線・日比谷線が通る銀座駅が最寄り駅。お店へ近い出口はB3とB5です。アルマーニ・銀座タワーとクリスチャン・ディオールに挟まれた西五番街を新橋方面へ。チョコレートパフェで有名なピエールマルコリーニ銀座の行列を横目に、1～2分も歩けば「然林庵 銀座店」に到着です。ビルの入り口に出ている小さい看板。中を覗けば、店名が刻まれた木製の看板がお出迎え。奥のエレベーターで6Fへあがりましょう。どこか懐かしさを感じさせるドアを開けて店内へ。

まず目を引くのは、森の息吹を感じる大木の切り株のようなセンターテーブル。この7人ほどが囲めるセンターテーブルの他に、カウンター席が２箇所とテラス席、さらに1～２人席が入り口周辺と奥に数席。いずれも、ナチュラル素材を生かした心休まるイスとテーブルで、のんびりとくつろげます。センターテーブルにどっしり腰を落ち着かせるも良し、奥の1～２人席でどっぷり読書に集中するも良し、お好みの席へどうぞ。店内には下りの階段があり、下のフロアはギャラリースペース。静かなこちらの席も読書にはよさそう。ちなみに全席喫煙OKです。BGMには適度な音量でスロージャズがと流れます。

ところで、なぜ「銀座店」なのかというと、旧軽井沢の別荘の中にあるお店の2号店だからです。「軽井沢のお店をそのまま銀座に」というコンセプトで2002年9月にオープン。軽井沢店と同様、店内のインテリアは木製の物が多く、心が安らぎます。そのため、平日は周囲で働くビジネスマンやショップの店員さんが、土日は銀座にショッピングや遊びに来た人がホッと一息、ゆったり過ごす憩いの場となっています。

ドリンクメニューのメインは何といっても天日乾燥した生豆を軽井沢で自家焙煎した、こだわりのコーヒー。これを注文しなければ始まりません。エメラルドマウンテンやモカ、コロンビアなどの定番ストレートコーヒーが10種類以上、銀座という土地柄を考えればリーズナブルなブレンドコーヒーが6種類、濃厚な旨味が持ち味のエスプレッソが5種類と充実のラインナップ。他にも期間限定の貴重なコーヒーや、一滴一滴抽出した水出しコーヒーなどもあり、コーヒーメニューは多彩です。

さらにそのコーヒーは一杯ずつネルドリップで丁寧に煎れたコーヒーであるとういうことが、なんといっても大きなセールスポイント。注文してから5～6分かかりますが、美味しいコーヒーのための贅沢な時間としてお待ちください。ちなみに、コーヒー以外では紅茶や手絞りフルーツジュースなどが用意されています。

フードメニューの人気は、小麦粉と水と酵母だけで発酵させたヘルシーなベーグルサンド。もちろん、天然素材で手作りしたもの。たっぷりのシャキシャキレタスやクリーミーなチーズなどを好みでサンドして、お召し上がりください。スイーツなら、コクのある自家製チーズケーキや水出しコーヒー使った自家製コーヒーゼリーがオススメです。

心尽くしのこだわりコーヒーを堪能できるカフェ「然林庵 銀座店」。ランチタイムや休憩時間、ショッピングや遊びの帰りに立ち寄ってみてください。銀座の中心で高原の息吹を感じながら、のんびりと読書を満喫。目の前のテーブルからはコーヒーの深い香りが立ちあがる。そんな時間は、ブランドショップでのお買い物にも負けない贅沢ではないでしょうか。それでは、ぜひ素敵な読書カフェの午後をお過ごしください。

銀座でも軽井沢と同じものを出すということにこだわっています。軽井沢店の常連さんもコーヒーを飲みに来てくださいます。お出しするまでに少々お時間をいただきますが、一杯ずつ丁寧にネルドリップしたコーヒーを味わってもらいたい。」と店長の細野さん。コーヒーを煎れる表情は真剣そのもの。店内のインテリアは、いらっしゃるお客さんが飽きないよう、配置に変化をつけているとのことでした。

こだわりのコーヒーは場所を考えればとってもリーズナブル。

水出しコーヒーは1秒1滴、じっくり丁寧に抽出。