青春の逆説
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著
織田作之助
角川グループパブリッシング
/角川文庫
[小説]
国内
2008.07 版型:文庫 ISBN:4043904010
価格:540円(税込)
自意識過剰でウブな男、毛利豹一。三高に入学したものの、放蕩が過ぎて落第。恋愛も自尊心と経験不足が邪魔をしてうまくいかない。中退後は新聞記者になるが、周囲は珍奇な人物ばかり。そんなある日、豹一はある女性の尾行記事を書くように命じられる。その女性とは、あるスキャンダルがもとで映画界を追放された「問題」の女優だった―。一人の青年の成長を、恋愛や失恋を織り交ぜながら痛快無比に描いた青春小説。
おすすめ本書評
- ハンサムなのに、残念な人
ハンサムなのに、その他(性格や趣味趣向など)が残念な人。残念だけど、ハンサムな人。バラエティー番組には、そんな属性を持つタレントが1人はいます。お笑い芸人でいうと、前者はロンドンブーツ1号2号の田村亮、後者はチュートリアルの徳井義実かな、と『ロンドンハーツ』を観て思います。
今から約70年前、織田作之助は『青春の逆説』に芸人ならオイしい、芸人じゃなかったら、かなり痛々しいハンサムさんを登場させました。
築出瑛理子
2011/08/24掲載
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