清須会議
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著
三谷幸喜
国内
2012.06 版型:単行本 ISBN:4344021975
価格:1,470円(税込)
おすすめ本書評
- 『清須会議』三谷幸喜
時代小説の華といえば、決闘もしくは合戦だと考えていたが、三谷幸喜が選んだのはなんと会議だった。
一見、地味に見えるが、「清須会議」は、本能寺の変で織田信長亡き後の後継者を決定した、いうなれば日本史に残る織田家の一大会議である。
信長の後継者として名乗りを上げたのは、最大の発言権を持つ筆頭家老の柴田勝家と、光秀討伐の功労者で勢いの絶頂にある羽柴秀吉。
人生を織田家に捧げている柴田勝家が、「今夜、飯を食いに行こう」みたいな気軽さで織田家乗っ取りをたくらむ羽柴秀吉と相容れるわけもなく、織田家が一枚岩となりこれからの正念場を乗り越えられるようにと苦慮する丹羽長秀をよそに、二人の対立は激しくなって行く。
会議に参加できるのは、織田家の五宿老である柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、滝川一益、そして秀吉の推薦で明智光秀の後任に昇格した池田恒興の五人。この五人のうちの三名の同意を取り付けたものが勝者となる。
千三屋
2012/08/02掲載
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