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暁に消えた微笑み

流れ着いた腕にはダイヤの指輪が。美しくも謎めいた女性に心奪われた三人の男と一人の女の想いを通じて浮き彫りにされる、不在のヒロインが圧倒的な存在感を放つサスペンス

ルース・フランシスコ芹沢恵
ヴィレッジブックスヴィレッジブックスミステリー] 海外
2009.12  版型:文庫
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レビュワー/川出正樹

始めの一文で、おやっと思わせてくれるミステリが好きだ。「わたしは一人の男を殺そうとしている」(ニコラス・ブレイク『野獣死すべし』〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕)とか、「ユーニス・バーチマンがカヴァデイル一家を殺したのは、読み書きができなかったためである」(ルース・レンブル『ロウフィールド館の惨劇』〔角川文庫〕)とか。読み手の好奇心をいやが上にも高め、一気に物語世界に没入させてくれる、そんな優れたすべり出しの作品に、まず外れはない。

ルース・フランシスコの『暁に消えた微笑み』(ヴィレッジブックス)も、正にそうした一作だ。「あの腕は、ほんとはおれが見つけた」。ページを開いた瞬間、この冒頭の一文に目が釘付けになってしまった。一体、何が起きたんだ? さらに、「もう一方の腕は、ここから七マイルほど北の、マリブ・ビーチに打ち上げられた。両腕以外は、サメにでも食われちまったにちがいない」と、続いて行く。何とも胸を騒がせるオープニングである。

読者にはすぐに、この“おれ”が、ロサンジェルスに住む貧しいメキシコ人で、ヨットハーバーで有名なマリーナ・デル・レイで釣りをするのが趣味なこと。不法移民ではないけれども警察と関わりたくはないために、事件を通報しなかったことが知らされる。そして腕を発見するまでの顛末が数ページにわたって語られた後、“おれ”の独白は、幕開けと同様、ショッキングな一文で幕を下ろす。そう、「急に思い当たったんだよ――あの腕の持ち主は、おれの知ってる女だったことに」、という一文で。

この見事なつかみの後、時間は一旦過去へと遡り、視点が当の女性、ローラ・フィネガンに切り替わる。ある日、誰もがうらやむ理想の恋人スコットに殺される夢を見たローラ。あまりの迫真性から彼女は、典型的なLAボーイ――ハンサムでスポーツ万能、ユーモアのセンスもあり、気配りができて、女性を大切するタイプ――である彼が、実は怖ろしい人間なのではないかと思い始める。

一方、そんな恋人の疑念など夢想だにしていないスコットは、祖母から譲り受けた大切なダイヤの指輪を携えローラにプロポーズしようとした矢先に、彼女から別れ話を切り出されてしまう。「夢で殺されたから」という理由に、まるで納得のいかないスコット。やり場のない怒りと悲しみに囚われた彼は、ローラの気持ちを取り戻すべく画策するも甲斐なく、徐々に過激な行動に走り出す。身の危険を感じたローラは、LAPD(ロサンジェルス市警)の部長刑事レジーがパートタイムでインストラクターを務める護身術のクラスに通い始め、さらには彼に手伝って貰い、スコットの接近禁止命令を裁判所から取りつける。
執拗に愛を乞う男と、追いつめられ怯える女。二人の逼迫した関係が臨界に達したある夜、ついにスコットは、取り返しのつかない一歩を踏み出してしまう。

ここまでが第一部。わずか60ページで、悲劇の萌芽を急速に成長させ、ついには冒頭の不気味だがどこか官能を刺戟するシーンへと至る過程を描くルース・フランシスコの筆運びの、なんと巧みなことか。彼女は、ローラ、スコット、レジー、そして“おれ”と、主要登場人物を紹介しつつ、視点を切り替えるたびに急速にギアをチェンジして、ストーリーを加速させ、読む者の心をがっしりとつかみ、あっという間に物語世界に引き込んでしまうのだ。

一体、この後450ページにわたってどんな物語が展開されるのだろうかと、いやがおうでも高まる期待は、裏切られることはない。第二部以降、次々と明かされる意外な事実に翻弄されつつ、一気にエピローグまで読み切ってしまうことだろう。特に、スコットによるローラ殺害を確信した彼女の親友ヴィヴィアンが、ニューヨークからロサンジェルスに乗り込んできてからは、物語により一層ドライヴがかかり、巻を措くことができなくなってしまうに違いない。

ローラという美しくもどこか謎を秘めた女性に心を奪われてしまう、三人の男と一人の女。彼らの想いを通じて、徐々に浮き彫りにされていく不在のヒロイン・ローラの圧倒的な存在感を背後に感じつつ、この上質なサスペンスに酔いしれてみて欲しい。

おすすめ本書評・紹介書籍

暁に消えた微笑み
ルース・フランシスコ 芹沢恵
ヴィレッジブックスヴィレッジブックスミステリー] 海外
2009.12  版型:文庫
価格:987円(税込)
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