光文社古典新訳文庫全5巻を1箇月で読む、その喜びと苦しみのリアルタイム読書日記。
藤本仁さんが毎日読んで毎日書いた連載。(この連載は完結しています。)
うーん、正直に書くぞ、最後でずっこけた。ここまで読んできて、この小説自体を否定しようなどという気はさらさらない。だが…(続きを読む)
「誤審」の章を読み終わり、第4巻をフィニッシュした。この章では、ドミートリーの裁判の様子が描かれ、タイトルどおりに彼の冤罪が決してしまう残念な結果と…(続きを読む)
前回に引きつづき、ヴィクトリア・シパコフスカヤさんへのインタビュー。『カラマーゾフの兄弟』を読んでいて、「ロシアの人たちって、ほんとうに、こんな感じなの?」というところを聞いてみた。(続きを読む)
はたして本国ロシアでは、ちゃんと評価されているんだろうか。(中略)「ロシアの人に直接聞けば? ウチの奥さん、いま避暑でロシアに帰っているからダメなんだけど、ほかのロシア人、紹介してあげようか?」(続きを読む)
「兄イワン」の章の最後のあたりで、イワンが、とうとう気を狂わせた。顛末は、こうだ。ドミートリーの裁判の前夜、スメルジャコフの衝撃的な犯行自白を聞かされたイワンは…(続きを読む)
図らずも、本日は200ページも読んでしまった。本当は、100ページほど進んだあたりで読書を終わらせるはずだった。(続きを読む)
これから第4部 第11章「兄イワン」の章に突入せねばならない。だが、最近の順調な進行のせいで気がゆるんでいるのか、読書への意欲がまったくわかない。というか、暑いんだよな。(続きを読む)
ここにきて気付いた重大な事実が一つある。それを、『カラ兄』の台詞風に叫んでおきたい。「そうか、つまりは、『カラマーゾフの兄弟』という…(続きを読む)
山本モナが、再びの不倫騒動を引きおこしている。本人は独身であるものの、相手がジャイアンツの主力選手の二岡で、かつ彼が妻子持ちということから…(続きを読む)
妻に、この日記を読ませてみた。そしたら「『カラマーゾフ』がどんなストーリーの小説なのか、さっぱりわからへん」との苦情をぶつけられた。(続きを読む)
閑話休題。て、いつも閑話休題なのだが、本日は博奕の話をちょっと。ドストエフスキーが大の博奕好きで、いつも借金に追われていたという話は有名なところである。(続きを読む)
東京は、ことし初の気温30度超え。こんなくそ暑い日に、ゾシマ長老が亡くなる直前の重苦しい述懐の箇所を読むことになった不運を呪う。(続きを読む)
いい歳して、こっぱずかしいことを書いていることは重々承知の介。でも、本当にそんな感じになってしまったのだから、仕方がないの巻。(続きを読む)
気分も新たに第2巻を読みはじめようとした途端、赤い腰巻きの大仰な惹句が脅しをかけてきた。序盤のつもりでいたのに、ここからいきなり本気を絞りだせよってことなのか。そんな、精、つづかないって…(続きを読む)
難しい文学に明るい連中に、そこらへんをどう思っているのかも含め、『カラマーゾフの兄弟』の印象を聞いてみたく、新宿ゴールデン街に繰りだした。 (続きを読む)
気持ちのいい梅雨の晴れ間の一日であった。だが、30年近く前に挫折した憶えのあるドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を1箇月で読破せよという使命が課せられ、気は重い。 (続きを読む)